貴殿のふとした疑問に答えるブログ

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酸性の温泉は何に効くの?

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温泉につかっていると「やっぱり家のお風呂とは違うなー」と感じることでしょう。温泉が身体に効いているのを実感できます。日本には温泉地が3000か所以上存在し、まさしく温泉大国と言えます。どの県でも温泉に入ることができ、温泉目当てで来日してくる外国人もいます。

 

さて、今回は「酸性の温泉は体のどこに効くのか」という視点で記事を書きたいと思います。皆さんは温泉に入るときに、「このお湯は酸性だ」「このお湯はアルカリ性だ」と意識して入っておられるでしょうか?多くの人は泉質を確認しないで入っていることかもしれませんね。しかし、酸性には酸性の特色がありますし、アルカリ性の温泉もしかりです。

 

酸性の温泉の特徴は、殺菌力がある温泉です。そのため傷や皮膚病に効きます。特に白癬症、疥癬、乾癬といった寄生虫による皮膚病に効果があり、身近な症状では水虫にも効きます。ただ、強酸性の温泉は刺激が強いので上がる前にはシャワーなどできちんと洗い流す必要があります。

 

強酸性の温泉はpH2未満のものを指します。代表的な温泉地は玉川温泉(秋田)、蔵王温泉(山形)、草津温泉(群馬)、酸ヶ湯温泉(青森)などがあげられます。どれも有名な温泉ですね。

 

秋田県にある玉川温泉はpH1.2という強酸性の温泉です。あまりに酸性度が高いので一晩で包丁も溶かしてしまうほど強力な温泉です。ですから貴金属は着けて入ってはいけません。また、飲むと胃ただれを起こすこともあるので注意が必要です。入浴時間も3~5分ほどにしておかないと体に負担をかけてしまいます。入って出てを2,3度行うよう勧められています。この玉川温泉は湯治客が多い温泉でも有名です(がんに効く温泉と言われていますのでがん患者の湯治客が多いです⇩)。

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酸性温泉で首都圏から行きやすい場所と言えば草津温泉があげられるでしょう。草津温泉は別府や箱根などと同じくらい名の知られている温泉です。草津は硫化水素臭(通称:硫黄臭)の強い温泉で、恋の病以外なら何でも効くとも言われる良質な温泉を出しています。自然湧出量は日本一を誇り毎分3万リットル以上で、1日にドラム缶約23万本分もの温泉が湧き出していますので、旅館や温泉施設で源泉かけ流しを楽しむことができます。草津温泉が人気なのも分かりますね。

 

温泉街の中心地には湯畑があり、周辺には共同浴場や旅館やホテルが立ち並んでいます。最近は外国人も多くなってきました。草津温泉はアクセスがとても良く、バスタ新宿、東京八重洲口、渋谷マークシティーなどから草津温泉までの直通バスが通っていますので、効能を確かめに酸性温泉に浸かりに行ってみてはいかがでしょうか?

 

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